2007-06-27

「野ブタ。をプロデュース」白岩玄

舞台は教室。
イジメられっ子転校生(キモチ悪いほどおどおどしたデブ)を
人気者にすべく、オレはプロデューサーを買って出た! 
「『セカチュウ』で泣いてる場合ではない。
『野ブタ。』を読んで笑いなさい」と斉藤美奈子氏絶賛、
第41回文藝賞受賞作!(Amazonより)


わたしの大好きな斎藤美奈子さんが
絶賛されているということで、
読んでみることにしました。

最初はその語り口に戸惑ったのですが、
慣れてくれば、かなりおもしろく読めました。

テレビドラマ化されていますが、
設定のかなりの部分が変えられているのですね。
ドラマはちらっとしか見たことがないのですけど。
けっこう薄い本なので、あれくらい変えないと
1クールもたなかったのでしょうね。

軽い感じで始まるのですけど
最後はちょっと考えさせられました。

人との距離のとり方とか、
友達ってなんだろうとか。

修二と同じように
人と薄く広く関係を築いている人が
大半なんじゃないかと思います。

でもそれがいけないわけではないと思うんです。
お互いにそういう関係を望んでいるわけですし。

でもちょっとしたことで
崩れやすいんですよね、そういう関係って。
だからなおさら薄く広く、になってしまんでしょうね。

最後、自分自身をプロデュース、というのは
おもしろいと思うし、最後はこれしかないかなとは思いますが、
リセットってあんまり好きではありません。

自分に都合のいい現実がこわれると
別のところで、また同じような
自分に都合のいい現実を作り上げる
というのを繰り返して、まわりの環境を変えているだけで
自分は全然変わらない、というか変えないのが
リセットだと思うんです。

リセットすれば簡単だけど
そうできないから悩んだり苦しんだりするわけで。

修二は同じ学校で、つらい現実の中で
もう少し悩んだほうがよかったんじゃないかなぁと思いました。


野ブタ。をプロデュース 野ブタ。をプロデュース
白岩 玄 (2004/11/20)
河出書房新社

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-27

「The Magician's Nephew」C.S.Lewis

英国の小学生ポリーとディゴリーは、
Wood Between the Worlds(世界と世界の間の森)に偶然入り、
そこで邪悪なジェイディス女王や、
最後には謎に満ちた偉大なアスラン王に出会う。
私たちはこの本でナルニア国の誕生を目撃し、
シリーズ全7冊に続く冒険のもととなった伝説を発見する。(Amazonより)


ナルニア国誕生の物語です。
児童書のようですが、十分に楽しめました。

映画化されてずっと気にはなっていたのですが、
なかなか手に取る機会がなく、
今頃になってようやく読みました。

ハリー・ポッターと同じようなファンタジーですが、
こちらのほうが英語が簡単なので
子供へのプレゼントにするのもいいなぁと思います。

自分が小学生(低学年かな)の頃に贈られていたら
すんごいはまっていたと思いますね。

洋書で読んだのですが、
洋書の画像がアップできなかったので
翻訳本のほうを載せています。


魔術師のおい 魔術師のおい
C.S. ルイス (2000/11)
岩波書店

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theme : 洋書
genre : 本・雑誌

2007-06-23

「マドンナ」奥田英朗

部下に恋をする。
息子がダンサーになりたいと言い出す。
同い年の女性が上司になる-
今、日本で一番大変なのは「課長さん」。
注目の大薮春彦賞作家が、
愛をこめて「課長さん」を描く短編集。(Amazonより)


評判がけっこうよかったので、読んでみました。
「パティオ」が好きですね。

全体的にさら〜っと読めたのですが、
主人公として描かれる「課長さん」が
どうも好きになれず、なんだかもやもや感が。

あとがきで酒井順子さんが
男の郷愁(だったかな?)を感じた
というようなことを書かれていたのですが、
う〜ん、わたしにはちょっと・・・。
酒井さんは寛大だなぁと思いました。

サラリーマンとしては理解できます。
会社には理不尽なことも多いですし。

好きになれないのは
女性への視線。
こういう人は多いんだろうとは思いますが。

ただ、奥田さんは女性の気持ちを
よく知っているなぁと感じました。
「ボス」に出てくる妻なんて
すごく共感できますし。


マドンナ マドンナ
奥田 英朗 (2005/12)
講談社

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-22

「空中ブランコ」奥田英朗

人間不信のサーカス団員、
尖端恐怖症のやくざ、
ノーコン病のプロ野球選手。
困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。
ここはどこ?なんでこうなるの?
怪作『イン・ザ・プール』から二年。
トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。(Amazonより)


かなり笑えました!
伊良部医師と患者とのやりとりがもうおかしくて!

伊良部医師の治療は
そんなことはないだろうけど
意図的にやっているんじゃないかと思うほど
最後にはきれいに収まるんですよねぇ。

こんな都合よくいくわけないじゃん、
なんていう気持ちにさせずに終わるのだから
描き方がよいのでしょうね。

特に好きだったのが「義父のヅラ」。
最高におもしろいです!


空中ブランコ 空中ブランコ
奥田 英朗 (2004/04/24)
文藝春秋

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-22

「プラダを着た悪魔」ローレン・ワイズバーガー

生き馬の目を抜くファッション業界に飛びこんだ
アンドレアの奮闘ぶりを、辛口ユーモアで描き、
全米を笑いと涙に包んだ本音炸裂ストーリー。(Amazonより)


アマゾンに出ていたあらすじはかなり長かったので
大幅に省略したかたちで載せています。

ずっと気にはなっていて
映画も観たいなぁと思っていたんです。

これを読む前に
ローレン・ワイズバーガーの2作目
「パーティプランナー―一流セレブの集めかた」を
読んでいたのですが、
かなり雰囲気が似ています。

華やかな業界に身をおき、
ファッション命の同僚たちと忙しい毎日を送りながら
その世界を楽しみつつ、
会社・上司の理不尽さに文句を言い、
最後には会社・業界を辞めて
作家としてデビューする・・・。

要約するとこんな感じです。
これだけだとそれほどおもしろそうにも思えませんが、
この人の本のおもしろさはディテールにあります。

いろいろなブランドがでてきたり
服やバックの細かな説明があったり
ほとんどの人が知ることのできない業界の裏を
仕事の内容から人間関係までをみせてくれたりします。

そういう部分の描写はテンポもいいし
すごくおもしろく読みました。

ただ、最後のサクセスのかたちが
どちらの本も「作家としてデビュー」というのが
どうなのだろうなぁと思いました。

なんの資格もないまだ若い女の子を成功させようとすると
そういうかたちが一番簡単なんでしょうね。
実際問題は別として。


プラダを着た悪魔 プラダを着た悪魔
ローレン・ワイズバーガー (2003/12/19)
早川書房

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-21

「情けは人の死を招く」射逆裕二

湯河原のリゾートマンションで起こった大学教授撲殺事件。
斉藤和樹と皆井順子は偶然の再会からこの事件に巻き込まれてしまう。
しかも、マンションはそれ自体が巨大密室の様相を呈していた。
容疑はマンションの住人および関係者に向けられるが、
決め手となる手がかりがみつからない。
しかも第二の悲劇が発生、真相は混迷を極めることに…。
そこに滞在していた最もあやしい女装マニア・狐久保朝志は
この二つの惨劇に不審な点を見出し、独自の調査を開始するのだが。
構築された二つの密室。
複雑な人間関係に隠された愛憎劇、
巧妙に仕組まれた完全犯罪の真相は?
巧みなトリックと大ドンデン返しで、
読者を挑発する射逆ミステリワールド・
女装探偵狐久保シリーズ第2弾。(Amazonより)


女装探偵狐久保シリーズの第2弾、読みました。
以前書いたような、男性への甘さは
今回はほとんど感じなかったのですが、
やっぱり言葉の選び方がどうも気になりました。

ところどころに出てくる、妙な修飾もそう。
受けを狙って書いているのかもしれませんが、
どうもわたしにはおもしろくない・・・。

それと、犯人の最後のせりふ(捨て台詞?)が
なんだかとってつけたような感じで
そこだけ浮いてしまっているように思いました。


情けは人の死を招く 情けは人の死を招く
射逆 裕二 (2006/06)
角川書店

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-20

「ララピポ」奥田英朗

対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)。
NO!と言えないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)。
AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治(23歳)。
文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。
専業主婦にして一応AV女優、佐藤良枝(43歳)。
デブ専裏DVD女優のテープリライター、玉木小百合(28歳)。
選りすぐりの負け犬たち、ここに集合。
最新爆笑小説。(Amazonより)


いやぁ、なんとも評しようのない小説を読んでしまいました。
かなりおもしろかったのですけどね。

すべての物語が微妙に交錯していて
最後にきれい(?)にまとまる、みたいな。

あんまり人が死んでいくから
どうなの、これって・・・と思っていたんですけど、
ちゃんとその後の話もでてきたから
なんかほっとしたというか。
むやみに人が死ぬ話は好きではないのでね。

奥田英朗さんは
人の弱い部分をおもしろく描くのがうまいですね。


ララピポ ララピポ
奥田 英朗 (2005/09)
幻冬舎

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-19

「チャイ・コイ」岩井志麻子

熱帯の街で私は愛人を得た。
言葉の通じない、異国の男と味わう絶頂。
愛の言葉も未来の約束もいらない。
サイゴン川のほとりで、
ホテルの部屋でつかの間溺れた性愛の物語。
女を蕩かす書き下ろし官能小説。(Amazonより)


森瑤子さんの小説に雰囲気が似てるなぁというのが
読んだ印象ですね。
まぁ、森瑤子さんの小説には
ここまであからさまなセックスは描かれていませんでしたが。

官能小説なので
セックスの描写が事細かに描かれているのですが、
不快な気分にはなりませんでした。

男性が書いたものは
どうも不快になってしまうものが多いんですよね。

どうもわたしは作者が男性のものに対して
見方が厳しいようです。
というよりも、物の見方や感じ方が
合わないことが多いのかもしれません。
それは仕方がないことなのかもしれませんが。


チャイ・コイ チャイ・コイ
岩井 志麻子 (2002/06)
中央公論新社

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theme : 本の紹介
genre : 本・雑誌

2007-06-19

「『幸せ体質』になる 整理・収納の風水術」林秀靜

整理整頓や収納方法を変えるだけで
運気がアップすること、知っていましたか?
スッキリきれいに整った家には
よい運気が流れ込んでくるのです。
本書のテクニックを実践して
「幸せ体質」を手に入れましょう。(Amazonより)


整理・収納に関することがメインですね。
風水はところどころには出てきますが
おまけという感じがします。

とはいっても、後のほうの章で
仕事運だとか金運だとかの目的別に
整理・収納の仕方が載っているので
ちょっと風水を取り入れてみたいなぁという人には
いいかもしれません。

わたしは生活の中にできるだけ
風水を取り入れるようにしているのですが、
参考にしているのは李家幽竹さんの李朝風水。

林秀靜さんの中国の風水とは
少し異なる部分もあるのですが、
部屋をきれいに保つということが
重要だという考え方は共通しています。


「幸せ体質」になる整理・収納の風水術―部屋をかたづけるだけで幸運がやってくる! 「幸せ体質」になる整理・収納の風水術―部屋をかたづけるだけで幸運がやってくる!
林 秀靜 (2006/12)
成美堂出版

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theme : 本の紹介
genre : 本・雑誌

2007-06-18

「火曜クラブ」アガサ・クリスティ

甥のレイモンドを筆頭に、
前警視総監や画家などさまざまな職業の人々が
ミス・マープルの家に集っていた。
一人の提案で各自が真相を知っている昔の事件を語り、
その解決を推理しあうという“火曜クラブ”ができたが…
静かな目立たない田舎の老婦人ミス・マープルが
初めて驚異の推理力を披露した短篇13篇を収録。(Amazonより)


再読です。
ずいぶん前に読んだことがあったのですが、
ほとんどきれいさっぱり忘れていました。

よく言われているように
ミス・マープルものは短編のほうがおもしろいですね。

この本には13篇が収録されていて
どれも面白いと思うのですが、
特に「溺死」がよかったですね。


火曜クラブ 火曜クラブ
アガサ クリスティー (2003/10)
早川書房

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-18

「虹の家のアリス」加納朋子

育児サークルへの嫌がらせの犯人は?
連続殺猫事件の真相は?
仁木探偵事務所に持ちこまれる様々な謎は、
美少女安梨沙の助けで鮮やかに解決する。
「アリス」と猫とティータイムを愛する名探偵登場。(Amazonより)


連続殺猫事件の話が持ち上がったときは
とうとう深刻な事件が発生したのか!と思いましたが、
加納さんの書くものにそんなことがあるはずもなく
(といっても加納さんのほかの本にはあるのかもしれませんが)
どの話もやさしい結末になっていました。

特に好きだったのが
育児サークルへの嫌がらせを描いた「虹の家のアリス」。
表題作でもありますね。

なんだかかわいらしいというか。
ほんわりとした気持ちになりました。


虹の家のアリス 虹の家のアリス
加納 朋子 (2002/10)
文藝春秋

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-15

「青空の卵」坂木司

僕は坂木司。外資系の保険会社に勤務している。
友人の鳥井真一はひきこもりだ。
プログラマーを職とし、料理が得意で、
口にするものは何でも自分で作ってしまう
―それもプロ顔負けの包丁さばきで。
要するに外界との接触を絶って暮らしている鳥井を、
なんとか社会に引っ張り出したい、と僕は日夜奮闘している。
そんな僕が街で出合った気になること、
不思議なことを鳥井の許に持ち込み、
その並外れた観察眼と推理力によって
縺れた糸を解きほぐしてもらうたびに、
友人の世界は少しずつ、
でも確実に外に向かって広がっていくのだった…!?
気鋭の新人による書き下ろし連作推理短編集。(Amazonより)



内容的にはけっこう面白く読めました。
そこで語られる問題は深いものもありますが、
起きる事件自体が軽いものばかりなので
それほど重くならずに読めます。

ただ鳥居に関して
どうもひきこもりということを強調しすぎな気がします。
全然ひきこもりだとは思えないのですが。

ぞんざいな言葉遣いも
純粋な素直な心から発せられているというように
好意的な描かれ方をされていますが、
ただ単に他人に甘えているだけのように感じました。

表現も説明的で
正しいことを正しく書いているという印象です。
語り手の坂木もいい人すぎますし。

表現の部分ではひっかかるところもあるのですが、
ストーリー自体は好きなので
次作も読んでみようかなぁとは思ってます。


青空の卵 青空の卵
坂木 司 (2002/05)
東京創元社

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-15

「のだめカンタービレ」二ノ宮知子

音楽に没頭するため、
千秋がアパルトマンを出ることを決意。
のだめもサロン・コンサートが決まり猛特訓をはじめる。
離れて暮らすふたりは、
この先どんな音楽を奏でていくのか!?
また、Ruiやフランクたちも
それぞれの道で迷っていたが・・・?


いやぁ、やっぱりおもしろいですね。
笑いのつぼにはまりまくり。
こんなに笑いの感覚が似ているものって
なかなかないですからね。

『のだめカンタービレ』を知ったのは4年位前かな。
その当時、すんごいはまって
ついには電子ピアノまで買ってしまったほど。

レッスンも通ってたんですが
引っ越したこともあって
今はほとんど弾いてません・・・。

でもクラシックの音楽はよく聴くようになって
CDもだいぶ増えました。

こういうふうに本を読むことで
趣味が広がるのはうれしいですよね。

また弾き始めようかな。


のだめカンタービレ #18 (18) のだめカンタービレ #18 (18)
二ノ宮 知子 (2007/06/13)
講談社

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theme : マンガ
genre : 本・雑誌

2007-06-15

「月魚」三浦しをん

古書店『無窮堂』の店主・本田真志喜と
幼馴染で「せどり屋」の瀬名垣太一。
田舎町の旧家に買い付けに行った先で出会った人物は、
二人の「罪」を呼び起こした。
新進気鋭の女性作家が描く
「罪」と「再生」の書き下ろし青春小説(Amazonより)



古本屋さん、好きです。
最近、個人で経営されている古本屋さんて
あまり見かけなくなりましたね。

学生の頃住んでいたところは、
大学が近くにあったからか
近所に何軒かあったんですけど。

新刊書店とはまた違った匂いがするんですよねぇ。
あの独特な雰囲気が好きだったんです。

その古本屋さんが舞台ということで
手に取ってみたのがこの本。

ちょこっと舞台裏の話もでてきたりして
古本屋になるのもいいなぁと思っていたわたしには
「こういうふうにするんだ〜」とおもしろかったです。

あと読んでいて
なんだか少女コミックを読んでいるような印象を受けました。
情景がはっきりと浮かんできたからかな。
真志喜の印象にもよるんでしょうけど。

真志喜と瀬名垣の
幼馴染以上の関係というのも
「うお〜!どうなったんだ〜!」と
もやもやしながら終わります。

そういうのが苦手な人もいるかもしれませんが、
そんなの気にならないくらい面白く読めると思います。


月魚 月魚
三浦 しをん (2001/05)
角川書店
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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-14

「月が昇るとき」グラディス・ミッチェル

サイモンとキースの兄弟は
町にやってきたサーカスを楽しみにしていた。
しかし開幕日の朝、ナイフで切り裂かれた
綱渡りの女性の死体が発見されたのを皮切りに、
同様の手口の犯行が続発、小さな運河の町を
切り裂き魔の恐怖が覆った。
サイモン少年は骨董屋で出会った
老婦人ミセス・ブラッドリーの助けを借りて
事件の真相を探ろうと決心する。
『ソルトマーシュの殺人』で、
オフビートな探偵小説の作者として、
本邦でも俄然注目を集め始めたグラディス・ミッチェルの
最高傑作とも評される本書は、
切り裂き魔のグルーサムな連続殺人事件を
13歳の少年の目を通して描き、
不思議な詩情をたたえた傑作である。(Amazonより)


ストーリーは正統なミステリですが、
その語り口が淡々としていていいですね。

殺害方法や被害者の状態なんかを
事細かに、ときにはグロテスクに描いているものが
最近は多いですが、
ちょっと苦手になってきたんですよねぇ。

以前はけっこう好きで
綾辻行人あたりをいろいろと読んでいたんですけど。
どうも受け付けなくなってきました。

その点、これは被害者についても
犯罪自体についても詳しい描写はなく、
かわりにといっては変ですが、
その当時の少年たちの生活や気持ちなんかが
事件のこと以上に語られていくのが
この本をより面白いものにしていると思います。

ここに出てくるミセス・ブラッドリーについては
シリーズで70冊近くが出版されているようですが、
その中で翻訳されているのが3冊しかないなんて
非常に残念です。
原書で読むのは大変そうですし・・・。

とりあえず、いま翻訳で出ている
「ソルトマーシュの殺人」と
「トム・ブラウンの死体」を次は読んでみようと思っています。



月が昇るとき 月が昇るとき
グラディス・ミッチェル (2004/09/30)
晶文社

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theme : 推理小説・ミステリー
genre : 本・雑誌

2007-06-14

「螺旋階段のアリス」加納朋子

大手企業を早期退職し探偵事務所を開業した仁木。
押し掛け助手の謎の美少女・安梨紗に助けられ、
持ち込まれる難題をズバリ解決!
人々の心模様を「不思議の国のアリス」のキャラクターに託して描く
七つの物語。(Amazonより)


加納朋子さんが描く物語は
どれも優しさがにじみ出てますよね。

探偵事務所に持ち込まれる問題も
殺人などといった事件ではなく、
日常の生活の中で自分にも起こりそうな
ごくごく身近に感じる問題ばかり。

最近はこういう日常の謎を扱ったものが
けっこう好きなんです。

設定も面白いですよね。
脱サラして事務所を開いたばかりの探偵なんて。

中年男性と謎の美少女との組み合わせというのは
わたしの好みではないのですが。

よくある話だと
この少女がすごく突飛な行動を起こしながら
難問を解決していく、というところだと思うのですが、
ここではそんな感じではなかったので
安心して(?)読めました。

少女と突飛な行動とを結び付けて考える時点で
中年男性の上からの目線を感じてしまうんです。(偏見?)

この物語の場合は
作者が女性ということもあるのでしょうね。

七つの物語が収められていますが、
このなかで好きだったのは「最上階のアリス」。
夫を思う妻の気持ちがすごく切なくて。


螺旋階段のアリス 螺旋階段のアリス
加納 朋子 (2000/11)
文藝春秋

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-13

「殺してしまえば判らない」射逆裕二

新感覚女装名探偵・狐久保朝志初登場!
伊豆で発生した密室状態での女性惨殺死体。
事件から約一年後に発生した第2、第3の事件。
元検事で女装マニアの狐久保は鮮やかな推理を展開していく。
錯綜したプロットと大どんでん返しで
読者を虜にする本格ミステリ (Amazonより)


けっこうおもしろく読めました。
探偵の狐久保も好きな感じです。

ただ、読んでいて気になった点が2つ。
まぁ、話の筋にはまったく関係ない部分なのですが。

1つは、文章のぎこちなさ。
言葉の選び方がどうもねぇ。
たとえは悪いのですが、
なんだかあまりうまいとはいえない
翻訳小説を読んでいる感じというか。

会話の部分でちょこちょこと
書き言葉調になっていたり、
女性が話している部分で
妙に文末に「わ」が多かったり。

細かい部分なのですけど
気になりだすと目に付くんですよね。

2つめは、男性への視線の甘さ。
どうも男性に対して点が甘いというか
男性に都合がいいというか。
すべての責任(罪、罰・・・う〜ん、うまくいえませんが)が
最後には結局、女性が負っているように感じました。

こんな風に感じた人はあんまりいないかもしれませんが。

話の内容からそう感じただけかもしれないので
2作目も読んでみようと思っていますけどね。


殺してしまえば判らない 殺してしまえば判らない
射逆 裕二 (2006/03)
角川書店

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-12

「イン・ザ・プール」奥田英朗

どっちが患者なのか?
トンデモ精神科医伊良部の元を訪れた
悩める者たちはその稚気に驚き、呆れ…。
水泳中毒、ケータイ中毒、
ヘンなビョーキの人々を描いた連作短篇集。(Amazonより)


たしかに伊良部医師はヘンです。
患者よりもヘン。
まぁ、そのヘンさに患者は救われてはいましたが。

ケータイ中毒なんて
若い人にはけっこういそうですよね。

わたし自身はそれほど「ケータイがないと!」
なんて思っているわけではないですけど
外出したときに忘れてきていると
落ちつかない気分になるのは
ちょっとわかる気がします。

奥田英朗さんの本は初めて読んだのですが、
さらさらとした文章ですよね。
読みやすいというか
一気にす〜っと読んでしまいました。

この伊良部医師はシリーズ化してないんですかね。
もっと読んでみたい気がします。

奥田英朗さんの本で
おすすめのものがあったら
教えてください。

イン・ザ・プール イン・ザ・プール
奥田 英朗 (2002/05)
文藝春秋

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-11

「アクロイド殺し」アガサ・クリスティー

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、
村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。
容疑者である氏の甥が行方をくらませ、
事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。
だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、
局面は新たな展開を…
驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が
新訳で登場。(Amazonより)



ミステリのほかの本の解説なんかに
よくこの「アクロイド殺し」の名が出ていたので、
読んだことがないのに、トリックの真相を知っているという
なんとも微妙な状態だったのです。

トリックを知っているので、
読んでもおもしろくないだろうと思って
なかなか手が伸びなかったんですよね。

ミステリにとってやっぱりトリックは重要ですからね。

でもアンフェアだと批判されていたり、
すごい!!と絶賛されていたりと
評判はさまざまですよね。

実際にはどうなんだろう、というか
自分はどう思うか読んでみたくなってきまして・・・。

実際にアンフェアかどうかというのは
わたしはあんまり気になりません。
読んでおもしろければいいと思っているので。

さてさて、読んでみての感想は
おもしろいじゃん!でした。

トリックをまだ知らない人はもちろん、
トリックをもう知ってるからとまだ読んでいない人も
十分に楽しめると(わたしは)思いますよ。



アクロイド殺し アクロイド殺し
アガサ クリスティー (2003/12)
早川書房

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theme : 推理小説・ミステリー
genre : 本・雑誌

2007-06-09

「HOLES」Louis Sachar

「まずい時にまずいところに」いたために、
代々、イェルナッツ家の人々は辛酸をなめてきた。
スタンリー(イェルナッツ四世)は、無実の罪で、
砂漠の真ん中の少年院にぶちこまれ、
残酷な女所長の命令で、
くる日もくる日も不毛の地に“穴”を掘る毎日。
ある日、ついにスタンリーは、
どこかにあるかもしれないイェルナッツ家の“約束の地”をめざして、決死の脱出を図るのだった。
五代にわたる不運をみごとに大逆転する少年。
ニューベリー賞、全米図書賞ほか多数受賞。
おなかの底から元気がわいてくる冒険文学。(Amazonより)



やっと読み終わりました。
原書で読んだのですが、
英語自体はそれほどむずかしくなかったので
十分に楽しめました。

スタンリーは全部が全部いい子ではなくて
そこがすごく身近に感じられるところだと思います。

それに女所長!
あまりにも悪いやつすぎて
思わず笑ってしまいました。

これは映画化もされているみたいですけど
女所長を演じているのはシガニー・ウィーバー。
うん、なんかすごく合ってる感じ。


Holes Holes
Louis Sachar (2000/05/09)
Yearling Books
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theme : 洋書の児童書
genre : 本・雑誌

2007-06-08

「しゃばけ」畠中恵

江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、
めっぽう体が弱く外出もままならない。
ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。
以来、猟奇的殺人事件が続き、
一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。
若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。
その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。
愉快で不思議な大江戸人情推理帖。
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。(Amazonより)


これはわたしのなかでかなりヒット!
この本を読もうと思ったきっかけがなんだったのか
ぜんぜん覚えていないのですけどね。

妖怪とか殺人とか出てくるけど
雰囲気は明るいし、
かる〜く読めます。

ファンタジーに分類されるのは
妖怪が出てくるからかな。

それよりは
(軽い感じの)推理物という印象です。

これはシリーズで今、5冊くらい出てるのかな。
読むのが楽しみ。


しゃばけ しゃばけ
畠中 恵 (2001/12)
新潮社

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-06-07

「夜のピクニック」恩田陸

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。
それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。
三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。
学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、
親友たちと歩きながらも、
貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。
本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。(Amazonより)



本屋大賞を受賞していたのですね、この本。
この本のタイトルはよく耳にしていたのですが
なかなか手に取る機会がなく、今に至っていました。

それがなぜか唐突に読んでみたくなって
早速読んでみました。

いやぁ、青春ですねぇ。
高校生の頃のことをいろいろと思い出して
ひとりでにやにやしていました。
かなり危ないやつです・・・。

こういうイベントってほんと特別なんですよね。
そのときはかなりきつい思いをしていても
あとで思い返すといい思い出に変わっていて。

それに二人の主人公、融と貴子のそれぞれの親友である
忍と美和子がすんごいいいやつなんですよねぇ。
忍が好みです。

自分の高校生の頃のことを思い出しながら
しみじみと(まぁ、わたしはにやにやでしたが)読むのが
おすすめの読み方でしょうね。

夜のピクニック 夜のピクニック
恩田 陸 (2004/07/31)
新潮社

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

プロフィール

Author:yasmin
1週間に8冊〜10冊、
1ヶ月だと30冊〜40冊読んでます。
改めて数字をだすと
自分でもかなり驚きです。

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