2008-06-30

「本の本」斎藤美奈子

斎藤美奈子さんの1994〜2007年の書評集です。
この本が斉藤さんの初の書評集だそう。
これまでの『趣味は読書』や『誤読日記』などは
特定の雑誌の連載コラムとして書かれたもので
“いわゆる書評”ではないらしい。

たしかに以前の本で扱われていた本は
どちらかといえば軽めのものが多かったように思います。
まぁ、私が読むのはほとんどがこちら側のものなのですが。
(それでも読んでいたものは少ない・・・。)

『本の本』で取り上げられている本は
かなり多岐にわたっていて
ほとんど、まったくといっていいほど読んだことがないものばかり。
だからこそおもしろいともいえるのですが。

この本は
 小説と随筆の本
 文芸評論と日本語の本
 本のある生活
 社会評論と歴史の本
 文化と趣味の本
の5つのジャンルに分かれています。 

その「本のある生活」のなかに
「読書する生活」という章があるのですが、
ここ、かなりおもしろかったです。
とくに「中毒と依存症」。
活字中毒とアルコール中毒とを同じ土俵で語っていて
「わたし、これかも・・・」という人もけっこういそう。
私はこれに比べたらまだまだ甘っちょろい感じで
ちょっと、というか、かなり安心です。






theme : 最近読んだ本
genre : 本・雑誌

2007-08-25

「ものは言いよう」斎藤美奈子

性や性別についての望ましくない言動を
検討するための基準です。
しかし、意識のありようまではとやかくいいません
(心の中で「このブス」「このクソババア」
と思うのはかまわない。)
せめて、おおやけの場ではそれに相応しいマナーを身につけよう、
との趣旨で考案されました。
本書を通して、笑いながらFC(フェミコード)感覚を身につければ、
いやーなセクハラ、思わぬセクハラとは、もうさようならです。
(Amazonより)


再読です。
斎藤美奈子さんの本を読むと
こう、にやっとしてしまうといいますか。
痛いところをうまい具合についてくるんですよね。

今回はフェミコード。
セクハラに悩む人に、
それから、どこからがセクハラ?と悩む人に。

ここで取り上げられている発言には
ほんと驚かされます。
こういう人、まだ多いんでしょうね。

でも言った本人はどこがいけないのかわかっていない。
そこがまたとほほ・・・って感じです。

取り上げられた発言を読んで
「どこがいけないんだ?」という人は
斉藤さんのFCチェックをじっくり読んで
勉強していただきたいと思います。

私がこれまでずっと気になっていたこと。
それは女性の著名人の紹介をする際の
「○○さんは、××の活動をされるかたわら、
妻として、母としてのつとめも立派に果たしておられます」
みたいな言い方。

これって女性に対してだけですよね。
男性に対して「夫として、父として」なんて言いません。

ま、確かに「夫として、父として」の役割を
十分に果たしていないから、というのもあるのでしょうけど。


物は言いよう 物は言いよう
斎藤 美奈子 (2004/11/10)
平凡社

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theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

2007-07-04

「冠婚葬祭のひみつ」斎藤美奈子

しきたり、作法、正式―冠婚葬祭マニュアルにはこんな言葉が溢れている。
だがこの百年の間にも儀礼の姿は時代とともに大激変を遂げてきた。
「少婚多死」時代を迎え、家族の形が多様化した今、
冠婚葬祭文化はどこへ向かうのか。
現在の結婚と葬送をめぐる膨大な情報を整理し、
「これから」にふさわしい儀礼の形を具体的に考える。(Amazonより)


冠婚葬祭はしきたりとかマナーが多いですよね。
そのしきたりがここ百年ほどで作られたものだと知って
かなり驚きました。

第1章では、冠婚葬祭の百年の変化をみているのですが、
これがもうほんとビジネスなんです。
宗教はもともと関係なかったのに
仏教も神道もそれぞれがビジネスとして
後から参入してきたなんて。

特にお葬式は仏式のひとがほとんどで
それが普通なのだと思っていたのですが、
昔からそうだったわけではないのですねぇ。

だったらなんで「しきたりだから」とか
「そういうものだから」とか言いながら、
形式にこだわる人が多いんだろうと
逆に不思議に思いましたよ。

こういうことを言うひとにかぎって
差別的な発言とかセクハラ発言をしたりするんですよね。

もともとこういう儀式関係は苦手というか
あまり好きではないので
結婚するときも
結婚式や披露宴はしなかったのですけどね。

お葬式も特にしてもらわなくていいと思ってるんですけど
これは自分ではできないので
きちんと考えて、誰かに託さなくてはいけません。

一番いいなと思ったのは
火葬だけしてもらって通夜とか葬儀はなし。
そして樹木葬にしてもらう。
これがシンプルで残った人たちにも
あまり負担をかけなくてすむかな。

冠婚葬祭のひみつ 冠婚葬祭のひみつ
斎藤 美奈子 (2006/05)
岩波書店

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genre : 本・雑誌

プロフィール

Author:yasmin
1週間に8冊〜10冊、
1ヶ月だと30冊〜40冊読んでます。
改めて数字をだすと
自分でもかなり驚きです。

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